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今日のMASAKI工房

石川県小松市で無垢材(一枚板もあるよ)にこだわった手作り家具工房を営んでます。ドタバタ木工家の日々を綴った工房日記。   オーダー家具だから出来ることもたくさんあります。ぜひのぞいて見てくださいね。

靴下の裏にある哀愁

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ここんとこ工房で仕事をしていても、めっちゃ寒くて、
特に足の先っちょがすんごく冷えるのよ。

だもんで、缶コーヒーを買いに行ったコンビニで
出口の近くのカゴに入っている、「ホッカイロくつ用?」に目が留まった。

普通のホッカイロも売っていたのだけど、その隣に
「5足組み」で売っていたのだ。

思わず立ち止まって手にとって見る。

「ふーむ、これは靴に入れるのか?それとも靴下の中に入れるのか?」

そんなことを思いながら、袋の説明書きを読む。

「なるほど、靴下のうらっかわに貼るのね。貼ったらスグに靴を履いて下さい・・・か」

値段が分からないのを不安に思いながらも、レジに持っていく。

「368円です」といかにもアルバイト風の店員さん。

(おおっ、結構いい値段するんな)

コンビニから出たら、さっそく駐車場に止めた車の中で使ってみる。

袋を開けて、シールみたいなんを剥がして、足の裏の先っちょに
靴下の上から貼り付ける。

「こんなんでいいんかなぁ・・・」そう思いながらも
その日は気がついたら、そんなに冷えた感じはしなかった。

さすがだね。

で、その日の夕方。

打ち合わせのため、お客様のお宅に訪問した。

足の裏のホッカイロが気になったが、うらっかわだし、目立たないだろうと考えたのだ。

甘かった。

お客様のお宅で靴を脱いだとたんに感じる、「あっ、剥がれそう!」感。

「や、やばい・・・」

あとで考えたら、さらっと剥がしてポケットにでも入れておけばよかったのだけど
変なところでカッコつけて、靴下の裏のホッカイロが剥がれないようすり足で歩く。

めっちゃ怪しい。

お客様との打ち合わせで、お宅の中をあっちこっちと歩きながらも

(あぁ?剥がれるぅ!)

結局、あくまでもさりげなく(と本人は思っているのだが)打ち合わせを終えた。
つもりだった。

でも、家に帰って靴下の裏を見ると、ホッカイロが片一方しか付いていない。

「えっ、もしかしてお客様のところで落としたか・・・?」

真相は未だに分かりません。
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書院ビフォーアフター

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いろんなご相談を頂くが、これも初めてのお仕事。

元々、床の間の書院に取り付けられていた障子。
これを使って衝立(ついたて)が作れないか?と言うお話。

障子は4枚あって、富士山?の絵柄になっている。

なるほど、衝立にしても面白いかも。

周りには真っ黒な縁で框組みにしてある。
まず、それをばらす所から始める。

で、出来たのがこれ

      ↓

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職人O君が頑張りました。

なかなか素敵でしょ。
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地松の梁から作るテーブル その?

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地松の梁から作るテーブルの続き。

この前、長さを切って製材した3枚の板。
この日は厚みをそろえて、木端を削って接ぎ合わせします。

苦労したのは、重い材料を削ることではなく(それはそれで大変な作業なんだけど)
この3枚をどう並べるかでした。

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見ての通り、大きな節がめちゃたくさんある。
しかも死に節まであって、自動かんなを通したら、すっぽり抜け落ちる始末。
大きな穴まであいてしまって・・・さて、どうしよう・・・

3枚の板をあっちこっち並べ替えて、職人O君に

「なぁ、どう思う?」

「正直、自分にはわかりませんわ」と完全にお手上げ状態。

確かに普段は木目の流れとかを見ながら、接ぎ合わせる順番を決めるのだけど
これだけ節だらけだと、どう並べ替えても・・・う?ん、どうしよう・・・

しかし、そうばっかりも言ってられないので

「よしっ、これや。この並べ方でいこう!」と思い切って決める。

で、こんな感じ

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天板が決まれば、ほぼ半分は出来たも同然。

思い入れのある古い梁が、こうやってテーブルに生まれ変わって行きます。
気に入っていただけるといいんだけどな。
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脚だけでも作りますよ

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この日は納品が一件。

先日のこと、若いご夫婦が工房に来られて

「実は他で購入した栃の一枚板があるのだけど、それに脚を付けることは出来ませんか?」

と言うご相談を頂いた。

よく聞いてみると、現在その板にはお宅(ログハウス)を建てられたときにでた
ログの端材を脚にしているのだけど、ログが乾燥してグラグラするので
なんとかしたい、とのお話だった。

しかも、その栃の板を購入したときに「ちょっと大きいかな?」と思って
少し長さをカットしてもらったらしい。

で、そのカットした部分も何かに使えないか、とおっしゃる。

「でも、あれ切らなくてもよかったよね?」

「そうやな、全然大きくはなかったな」とご夫妻がお話しているのを聞いて

「それでしたら、テーブルの脚はちゃんとしたものを作って
せっかくですし、その端材にも高さを合わせて脚を付けて並べれば
元の大きさで使えるかと思うのですが・・・」とご提案すると

「それ、いいねぇ!そうしよう!」と話が決まった。

テーブルの脚は同じ栃でこんな板脚を作り

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端材の方は冒頭の写真のような丸脚を削りだして、取り付けた。
もちろん、こちらの脚も栃を使った。

で、この日の納品。

すっごい吹雪のなか、配達にいったのだけど

「うわぁ、これかわいい!いいわぁ!」と奥様。

グラグラのログの脚も、持って行った板脚に取り替えて
端材のテーブルと並べると、元の一枚板の姿が現れた。

「おおっ、こうなるんや!いいなぁ」とご主人。

こんな風に言っていただけると、本当に嬉しい。

端材の丸脚の方は(実はちょっと太かったかなぁ?)なんて心配してたのだけど
喜んでいただいたみたい。よかったよ。

残念なのは、並べてみたところの写真を撮るのを忘れてたことです。

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そば打ち台

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この前、夕方遅くに、一人のお客様がいらっしゃった。

年の頃30代後半くらいかなぁ?白衣を着て頭に手ぬぐいを巻いている。
(後から自分とおんなじ年だと分かった)
人柄のとってもよさそうな笑顔で

「ちょっとお聞きしたいんですけど、いいですか?」と尋ねられる。

「もちろん、どういった御用ですか?」と聞くと

「そば打ち用の台になる板が欲しいんだけど、どんなものがあって
いくら位するのか、と思って・・・」とお客様。

「そば打ちの台ですか?えーと、それはうちも初めて聞くお話なので・・・
例えば樹種とかサイズとか決まったものがあるんですかねぇ」

「えぇ、サイズは幅1mくらいで、奥行きは90cmほどあるといいんですが」

「90cmですか!?それは一枚板だと、ちょっと大変ですね」

その後、いろいろお話を聞くとこんな話だった

お客様のお勤め先はお豆腐屋さん。

そのお豆腐屋さんが、自然素材にこだわったお蕎麦を食べられるお店を
始める(た?)らしい。

そば粉やお水なんかもいろいろと試行錯誤した結果、やっと納得のいくものが
出来たそうだ。

で、そのお客様の親方がお蕎麦を打つらしいんだけど
この機会に親方に立派なそば打ち台をプレゼントしたい、と言われるのだ。

「えっ、それは会社からとかではなく、ご自分でなさるんですか?」

「はい、私が自分で購入したいと考えています」

「例えば、職場の皆さんでワリカンとか・・・」

「いやぁ?、それはないですねぇ」

さて、困りました。

うちにある板は、一枚板だと安くても10万円近くする。
もし幅を譲って、70cmくらいに落としたとして・・・

そう考えていたら、一枚の板が目に入った。


栗の一枚板。

長さ2mくらいあるのだけど、両側に大きな割れや、節穴があるので
5万8千円の値段をつけている。

これは幅が70cmくらいあるし、長さ1mくらいなら両側の割れも
きれいにかわせる。

厚みも50mmほどあり、立派なもんだ。

しかし、個人でしかもプレゼントに5万8千円はどうだろうか?

そう思いながら、こんなもんもありますが・・・

とお見せすると

「うわぁ?、栗ってめっちゃ高いんじゃないですか?
5万円ですか・・・うぅ?ん!欲しいなぁ・・・」

(いや、5万円じゃなく、5万8千円なんですけど・・・)

そう思いながらも親方に個人でプレゼントなんて、心動かされるじゃないですか。

そこで「いや、もう少しならおまけしますけど・・・」なんて言ってしまって

あとから職人O君に

「あれ、5万8千円でもめちゃくちゃ安いじゃないですか!なんでそんな安くするんですか」

なんてしかられて。

「いや、ほんでもほら、親方にプレゼントしたいなんて、粋な話じゃないか。
あの板は、ほんとは自分も手放したくはないんやけど、まぁ商売やしねぇ」

結局、そのお客様は、散々悩んだ挙句に

「あのぉ、そしたらこの板、ちょっと隠しといてもらえませんか。
ちょっと家に帰って考えますわ」

「いやいや、隠したりはしませんけど、『商談中』ってことにしときますよ」

「お願いします」

ね、ちょっといい話でしょ。


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今日の作品?

店舗家具や内装家具もやります⇒MASAKI工房



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お世話になってる建築屋さんから

「今、大分忙しいけ?」と電話が。

「いえ、そんなでもないですけど」と答えると

「ちっちゃい棚ねんけど、ちょっと頼めんかな?」と。

「それは喜んで!」

と、ちょちょいと作ったのが写真の家具。

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いわゆる内装家具とか造作家具とか言われるものです。
幅90cmと小さいんだけど、棚板が違い棚になってて面白いです。

いつもじゃないけど、こんな家具も作れますアピールでした。
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地松の天梁でテーブルを作る

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この前からどうしようか迷っていた大物に、ついにチェーンソーが入れられた!

お客様がお持込の地松の梁材。

古いお宅を解体したときに出てきたもの。
捨てるのも惜しいので、テーブルにして欲しい、って言われたのだけど
めちゃくちゃでかい!

割れや節があるので、ずいぶん迷ってたんだけど、今日は天気もよかったので
思い切って木取りすることにしたのだ。

テーブルにするつもりなので、天板の長さに少し余裕を持ってチェーンソーを入れる。

針葉樹だと舐めていたが、結構硬い。

しかもうちのチェーンソーはそんなに大きくないので、長さが足りなくて
もう少しのところで一発では切れない。

それでもなんとかぶった切る(ほんとそんな感じだったよ)

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2mほどの長さに切って、そのままの勢いで製材所に持ち込んで
板にしてもらうことにする。

しっかし重たい。

二人でやっとこさっとこハイエースに積み込んで製材所に。

製材所では

「うわっ、古材かぁ?これ釘みてあるんやろな?」と言われる。

古材は釘やなんかが入っていることも多く、製材機で釘を挽いてしまうと
帯鋸の刃が欠けてしまって、大変な出費になってしまうのだ。

古材は製材所では歓迎されない。

それでも

「多分大丈夫やし・・・万が一、釘挽いたら、その分うちでみるから」

そう言って頼み込む。

(古材は真っ黒けになってることが多く、釘があっても見つけにくいのだ)

材が製材機にセットされる。

レーザーでカットする場所を確認する

「この辺でいいんか?」

「いや、もうちょっとこっち側出して」

そんなやり取りをしながら、位置決めをする。

いよいよ製材だ。

釘を挽いたら「ちゅんっ!」って音がするのですぐに分かる。

少しずつ材が挽かれて行く。

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一発目。無事通過!

ほっと、胸をなでおろす。

板は3枚取る予定なので、あと2回。

(頼むぞ、釘が入っていませんように!)

結果は立派な板が3枚。無事に取れました。

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大きな節があるものの、こうしてテーブルに生まれ変わることで
再び生かすことが出来るのです。

このお客様からは他にも「ケヤキの柱で何か記念になるものを」
と言われています。
何がいいかな?





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タモのダイニングチェアー

タモのダイニングテーブルなら⇒MASAKI工房



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この前から制作している、タモのダイニングセット用チェアーです。

まぁ、うちの工房の定番品です。
ちゃん座繰りもしてあって、座り心地もよいですよ。

座面の高さや、背もたれのデザインは変更できますので
無垢のダイニングセットをお考えの方は、ぜひご検討下さいね。

参考価格:38,000円(税込)

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第2回キハダ(ナラもあるよ)祭り開催!

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「・・・祭り!」とは言っても、特にイベントではなくて
建具屋さんから引き取ってきた材料を、職人O君と山分けするのです。

しかし、これが結構微妙なところもありまして
まず、天然木なので一枚ずつサイズや木目や形状が違う。

それをどうやって二人で公平に分けるか?

いい材料は誰が見てもいい材料。

そりゃ、どうせ山分けならいい材料が欲しい。

僕もO君も平静を装っているが、お互いに腹の中はミエミエ!

しかし、ここで下手をすればこれまで培ってきた人間関係にヒビが入るかもしれない!

それだけは避けなければ・・・

そこでM工房に古くから伝わる、「材木を公平に分ける方法」(そのまんまやんけ!)
に従って分けることにした。

まず、二人でジャンケンをする。

「最初はグー!じゃんけんポン!」

O君:グー
僕 :グー

「あいこで・・・」と言いかけたO君を

「ちょ、っちょ、待って!」と制止し、しばし考える

(ん?、やっぱりグーで来たか。こいつ、いっつもグーからくるなぁ)
(そしたら次はなんや?俺がもっかいグーやったらどうだ?)
(いや、ヤツもグーならあいこやけど、パーでくるかも)
(ほんなら、こっちはチョキか・・・ん?!)

「そんなもんでいつまで悩んどるんすか!早よやりましょ!」とO君。

「よっしゃ!ほんなら行くで!最初はグー!ジャンケンポン!」

「ぐわっ!あ?、やられたぁ!」

「いいじゃないすか。こんだけあるんだし、そう変わりませんよ」とO君。

ルールは簡単。
順番に上から一枚ずつ取っていくのだ。

まず、O君から。

「これいっときますわ」

「ううっ、やっぱりそれ持っていくか?」

下になっている材料を引っ張り出すのはナシだ。
従って、自分が取った板の下に上物があったりすると

「あっ、こんないいヤツ出てきた!」なんてことになる。

ここで駆け引きが始まる。

(この下にある板、よさそうやなぁ・・・)
(俺がこれ取ったら、次はO君が下のいいヤツ持って行くし・・・)
(これ、俺がもらいたいし・・・ここはちょっと牽制して・・・)

そんなことを考えて、あえてあまり上物とは言えない板が重なっている場所から
一枚取る。

「そうきましたか!」とO君

「ごちゃごちゃ言うとらんと早よ取れよ」(ウシシ・・・どうするかな?)と私

「これを取ったら、こうなって、そしたら・・・」ブツブツと悩むO君。

こうなったら仁義無き戦いだ!

なんて言いながら、実際はお互い譲りながらちゃんと分けましたよ。
な、O君?

(今回の一件でいっぺんに在庫の量が増えてしまって
置き場所に困りました。なんとか工房のあちこちに分散して
やっとこさ収まりました)

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雪が全然降らないので、って書いたとたんにこの雪空。

「ここんとこ、あんまり雪が積もらないから楽でいいねぇ」
なんて言ってたのだけど、この日は朝から雪かきです。

久しぶりの雪かきで、ひと汗かいて

「やっぱり北陸の冬はこうでなくちゃ」なんてことをつぶやいたりして・・・

更新が滞っているのは、忙しいからじゃなくて
ネタはあるんだけど、アップするタイミングを逃したりして
結局、今日も書かなかったなぁ、って感じで。

どんなネタか?って

それはねぇ・・・例えば・・・

「大腸カメラを入れてきました」ネタとか

「その大腸カメラを受けに行ったら待合で知り合いに会った」ネタとか

「その知り合いが『今、自分も大腸カメラ受けてきたところや』というので
『なぁ、なぁ、どうやった?』って勢い込んで聞いたら『いぼG』やった、って
言われた」ネタとか

あとは

「建具屋さんから引き取ってきた材料が、なんだかよく分からない」ネタとか

「職人O君と二人で
『なぁ、これナラっぽいよね』、
『そうっすね、オークじゃないですかねぇ』
『ちょっと赤っぽいね。レッドオークってことにしとくか』
『そうっすね。この事実は我々しか知らないですからね』」ネタとか
(そんなんでええんか?、いや、ナラ系なのは間違いないのよ)

まぁ、そんなこんなで今日もMASAKI工房はがんばってます。






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タモのダイニングテーブルとチェアー

ぜんぜん雪も積もらないので、テンプレートを変えてみました。
どう?一足お先に新緑の季節です。



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タモのダイニングセットを制作中です。

テーブルのサイズは長さ1500×幅900×高さ700です。
そうは言っても、さすがにタモで幅900の板はそうそうない。

あちこち声を掛けて探したのだけど、なかなか見つからない。
大阪の銘木屋さんに一枚あったのだけど、ほんとに目玉が飛び出るような
金額を提示された。とても予算に合わないので丁重にお断りさせていただきました。

お客様と相談して、結局3枚接ぎで制作することに。
しかし、そこはタモのよいところで、柾目で接ぎ合わせたら
接ぎ面がほとんど分からないようになったよ。

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ほら、一枚板みたいでしょ。
でも、これも幅70cm級の板を2枚使ったので、結構贅沢な木取りです。

テーブルの目処が付いたので、この日は椅子の制作に。
素材は同じタモ材で。

椅子は結構材料も必要だし、手間もかかる。
今まで制作した椅子のデザインを少しリニューアルして作る。

仮組みして

「うん、いい感じじゃん」

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ほんと、組み立ては一番楽しい作業だけど、その前に大変な加工が
あるからかもしれないね。


タモのテーブルなら ⇒ MASAKI工房
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クジラ捕獲?

素材の持ち込みも歓迎しますよ ⇒ 手づくり家具ならMASAKI工房



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工房の前横たわる巨大な物体。

昔の家屋を解体したときに出てきた天梁だ。

素材は地松だと思うんだけど、めちゃくちゃでかい。
工房の前にクジラが横たわっているみたい。

近くに住むお客様が、これまで住んできた家の記念にどうしても
なにか残しておきたい、そんなお話でした。

あれこれ相談したのだけど、やっぱりテーブルを作ることになりました。

「この前、話していた梁ねんけど、今日、解体して家の横に置いてあるし
 いつでも取りに来て」とお客様。

「わかりました」とは言ったものの、愛車ハイエースには載るわけもない。

機械屋さんにユニック車を借りて取りに行きました。

当日は小雨。土場でスタックしてしまうハプニングもあったけど
なんとか工房まで持ってきました。

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制作の様子はまた、このブログでも紹介しますので
お楽しみに。
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きはだ祭り

木の素材も売りますよ⇒MASAKI工房のホームページはこちら



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2週間ほど前のこと

廃業した建具屋さんから、機械屋さんを通して
「在庫の板を買ってもらえないか」という話がやってきた。

「ん?、建具屋さんの材料かぁ・・・うちら使えるものあるかな?」

なんて言いながら職人O君と、とりあえず見に行った。

まず目に入ったのはタモの柾板。

「おおっ、これはいい材だなぁ」と私

「そうやねぇ、これ仕入れた時はいくらだったかしら?」と建具屋の奥さん。

(んんっ!いや、仕入れ値で計算されたら、とっても買えないぞ)

と内心けっこうビビる。

(でも、まぁあっちから引き取ってくれ、って言うくらいだし
 ここはちょっと強気に行ってもいいんじゃないかな)

気持ちを建て直して

「他にどんなもんがあるんですか?」

奥さんが倉庫の中を案内してくれる。

整然と立てかけられた材料は多くが建具材。

そんな中に真っ黒けになって、なんだか分からないが古そうな材が
壁際にごっそりと置いてある。

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ちょっと気になって

「これ、なんですかね?」と尋ねると、奥さんは

「さぁ、もう20?30年前からあるんじゃない?私はわからんわ」と言われる。

O君にも

「なぁ、これなんやと思う?」と聞くと

「ん?、なんすかねぇ?タモみたいっちゃタモみたいですけど
こんだけ真っ黒じゃわからんですねぇ」と言う。

「あ?、やっぱりカンナ持ってくればよかったんなぁ」と言いながら

二人して「あーでもない、こーでもない」としていると、O君が突然

「あっ、わかりましたわ」と言うではないか。

「なに?なに?なんでわかったん?」と僕

「ほら、あそこ」とO君が指差した先には

「きはだ 耳付き材 壱等」と書かれた板が。

「あっ!きはだ!?」と僕

そう、真っ黒けになって年十年も置いてあった材は「きはだ」でした。

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きはだは皮の部分から黄檗と呼ばれる生薬が取れることで有名だが
材も適度に硬くて加工しやすく、削ると艶があり杢目の非常にきれいな木だ。

最近ではあまり見かけなくなったが、以前は家具や建具にもよく使われていたようだ。

結局、他にもナラの角材や、「なんだかはっきりとは分からないけど広葉樹なのは確か」
みたいな材を、まとめて申し訳ないくらいの金額で分けてもらうことになった。

ハイエースに積み込んだけど、とっても一回では積みきれない。
その後、何回かに分けて工房に運んだんだけど

「きはだ、きはだ、きはだ・・・」

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当分「きはだ」には困りそうにありません。

今度からうちに制作を頼むと、
「素材はきはだがお勧めですよ」なんて言われるかもね(冗談ですよ!(笑)
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私は元気です

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この前、脚立から落っこちて2?3日痛い思いをしたのだけど
今は、ほぼ復活しています。

ご心配頂いた皆様、本当にすみません。

今日も仕事仲間で、同級生でもある友人から電話があり

友 人:「どうやて?入院しとるんやて?」

M工房:「いや、いや。それはガセネタや。大丈夫や。もう仕事しとるし」

友 人:「なんや、ほうなんや。もしかして入院しとって、電話にでんかもしれん
     と思いながらかけてんけど」

M工房:「そりゃ、すまんかった。けどもしお見舞い用意しとったんやったら
      遠慮なくもらっとくよ」

友 人:「あほ!そんな元気な声聞いて、誰がそんなもん持って行くか!」

そんな訳で、MASAKI工房はちゃんと仕事してますからご心配なく。

(でも「お見舞いは随時受付中です!」なんて言うたら叱られるね)

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いろいろあって、ここんとこの記事を日付をずらして
さもマメに更新している風を装いながら、4記事もまとめてアップしている
MASAKI工房です。こんばんわ。

昨日のこと。

友人に頼まれていた事務所の引き戸を一枚取り付けに。

高さ2700もあって、かなりでかい。
(フラッシュなので、そう重量はないのですが)

朝から職人のO君をお供に現場に入る。

後付なので、天井からの吊り下げ戸にしたので
工事は比較的簡単・・・なはずだった。

天井の下地を確認して、吊り下げ用のレールを取り付ける。
レールに金具を通して、いよいよ引き戸を取り付ける。

O君と二人でそれぞれ脚立に乗りながら

「どうや?そっち入ったか?」

「はい、こっちは入りました」

「ほんならこっちも入れるぞ」

と、引き戸を金具にはめ込もうとしたとたんに

グラッ、っと足元の脚立がゆれ、壁に後頭部を打ち付けた格好で
床に背中から落下した。

落ちたとたんに首から背中にかけて激痛が走る。

「ぐわぁ!」声にならない叫び声を上げる。

お客様である友人とO君が

「大丈夫か!」と声をかけるが

「ううっ、ちょっと・・・まって・・・大丈夫やし・・・」

背中を強打したため息が苦しい。

しばらくじっとしていたが、頭の中を「頚椎損傷」なんて言葉が駆け巡る。

(しゃれにならん・・・)そう思いながら、少しずつ起き上がった。

なんとか起き上がったが、歩けないくらい背中や首が痛い。

「病院行ったほうがいいぞ」と友人

(確かに、ちょっとまずいかも)

結果から申しますと、骨には異常がなく、打撲や捻挫のひどいやつ
って感じでした。

でも、昨日から背中から首に掛けて湿布を何枚もはって
まるで寝違いのようにぎこちなく動いてます。

ちょっと動いては「いてぇよぉ?」って感じです。

お祓いにでも行った方がよいかしらん・・・


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ぼんぼりの悲劇

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もう1年近くも前のことです。

お付き合いのある建築屋さんから

「なぁ、お前これ直せんか?」

と渡されたのが写真のぼんぼり。

なんと中のローソクの火が燃え移って、こんなのになってしまいました。



よく見ると、なかなか凝った作りになっていて、内心

(ん?、かなり難しいかも)なんて思ったのですが

「どうやって作るかは、後から考える。とりあえず引き受ける」
を信条とするMASAKI工房ですから

「わかりました、やってみましょう」

と言いながら、ほったらかしのほぼ1年。

そうこうしていたら、件の建設屋の社長さんから

「おい、あのぼんぼりどうなった。そろそろ持っていかんなんぞ」と電話が。

あぁ、やっぱりやらなきゃいけないのね・・・

で、なんだかんだの挙句に出来たのがこれ

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ちょっと分かりにくいけど、見事に復元されています。

すばらしい!
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好不調

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ここんとこ疲れがたまっているせいか、ちょっと調子がよくないです。

簡単なフラッシュ家具の製作で、まさかのケアレスミスの連発。
自分で

「なにやっとれん!お前ぇ?」と突っ込んでも失敗は元には戻らない。

泣く泣くパネルを作り直す。

同じ箱物家具を2個、製作しなくてはいけなかったのだけど
あれやこれやで予想の倍ほど時間がかかってしまった・・・

ほんと泣きそうでした。

写真はケヤキのベンチ。
大きな穴が開いてますが、天然木の風合い抜群です。

ちょっとお休みも必要だね。
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