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今日のMASAKI工房

石川県小松市で無垢材(一枚板もあるよ)にこだわった手作り家具工房を営んでます。ドタバタ木工家の日々を綴った工房日記。   オーダー家具だから出来ることもたくさんあります。ぜひのぞいて見てくださいね。

残暑お見舞い・・・

「あー、あぶな!このまま更新せずに8月終わってまうとこやった」

って、どんだけ更新さぼっとんねん、って話やね(^^;
(読者もうなぎ下がり?に減ってるかも)

8月も後半に入って、

「しゃーないなぁ、ちょっとだけやぞ、まだ8月やしな。だいたい自分、暑い、暑い言い過ぎやで。ほんまに。わかってんの?地球温暖化やで。しかも残暑厳しいって気象庁も言うてもうてたやろ。それやのに涼しくしてみ?みんな期待するやんか。『もしかしてこのまま秋になるんちゃうん?』てな。そやから、ほんまにちょっとだけやぞ。すぐに元に戻すからな、ええか?」

ってな感じでお天気の神様が言ってたかどうかわからないけど、
ちょっとだけ過ごしやすくなったね。

いえね、更新をサボってたのは暑さのせいばかりじゃなく
なんとなくこう、なんて言うの?「気が向かない」って感じ?

いやいや、このブログもちゃんとした販促ツールと位置づけているわがMASAKI工房としては
更新のない状態というのは由々しき事態であり、すぐにでも一人緊急幹部会議を開催して
対策をとらねば、と言う事で久々に書いております。はい。

今日はこんな物を納品に行ってきました

         ↓

P1001380.jpg

「な?んや、丸太に板のせただけやん!」って思ったそこのあなた!









正解です。


でもね、ちょっと聞いて下さいよ。
これはこれで結構大変なのよ。

まず、元になる丸太の切り口が平行でない。
どっちにしろ高さをあわせる必要があるから、切らないといけないのだけど
こんなぶっとい丸太は製材所で挽いてもらわなくちゃいけない。

上に乗せてる桜の厚板も、ねじれまくっていて
いくら足の丸太を平行にしても、これじゃガタガタすること請け合いだ。
これも製材所で挽きなおししてもらわなくてはいけない。

だもんでこいつらをハイエースに載せて製材所へ。

「えっ!?ってことはこのベンチ?の加工って製材だけ?」
って思った、そう、そこのあなた!










正解です。

いやぁ、これも立派な仕事ですよ。
しかもこの桜の板がほんとに曲者で、できるだけ厚みを残して挽きなおそうとして
製材所のおっさんと

「もう5厘!」

とか言いながら何度も何度もちょっずつ挽いたもんだから
思ったより時間がかかって・・・
製材所ってのは、かかった時間で挽き賃がきまるもんだから
時計を見ながら

(あ?やべぇ、もう30分もかかってるよ)とか思いながら、頑張ったのよ。

あっ、挽くのはおっちゃんですよ。もちろん。
僕?僕はよこで見ながら

「もうちょっと、こう・・・そう、こっちをこうして・・・」とかね。

お客様も喜んでくれてたし。

じゃ、きょうはこの辺で。ね。




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「暑い、って言わんとこう」って思うんやけど・・・

ツガの一枚板。長さ6m、幅70cm、厚さ9cmの大物。
居酒屋さんのカウンターになる予定の材です。

大きすぎて工房に入りません。
どうやって加工しよ?

P1001345.jpg

一枚板のカウンターならMASAKI工房


いや、ほんと

皆さんもいい加減、言うのも聞くのも嫌になってると思うけど
「暑い!」ね。

この前、某会合に顔を出したら、知り合いの人から

「私は毎日一番先にMASAKI工房のブログを開くんですよ」

「最近、更新少ないねぇ」

「自分もお気に入りに入れとるんやよ」

そんなん言われたらねぇ・・・

昼間の仕事で脱水症状寸前の体にムチ打って
こうやってパソコンに向かわなくちゃいけないじゃないですか。

で、その会合ってのが、電気工事屋さんの事務所で行われたんだけど
そこの会社の社長さんてのが、時々材料も買って下さるお客さんなんだけど
帰り際に

「工房見ていく?」

そう、この社長さんは電気工事屋さんなのに、倉庫を改装して木工房にしてしまったらしい。

話は以前から聞いていたので

「えぇ、ぜひ見せてくださいよ」

「こっち、こっち」

案内されて会社の横に立つ倉庫へ入ってびっくり!

「なんすか、ここ!?完全に木工所じゃないですか!」

目に飛び込んできたのは新品のバンドソー。

業界の人しかわからないかもしれないけど、30cmまで挽き割りできる本格的なもの。

「いやぁ、これだけは中古でいいのなかったし、新品で買ってんわ」

買ってんわ・・・て、アマチュア?の買うものじゃないでしょ、どうみても・・・
(実際プロの木工家でも、でかいバンドソーは持ってない人も多いです)

その隣には、オークションで購入したという万能機も。

よく見れば小さいながらも旋盤まであるじゃないですか。

壁際には沢山の材料の板が立てかけてあり、桟積みして乾燥しているらしい板まである。

どう見ても木工家の工房だ。

しばし唖然としていると、その社長は実に言い訳がましく

「いや、照明器具の下地とか結構作らんなんもんあるげんて」

(それって、ぜぇ?ったい言い訳でしょ)と思う。

でも、はっきり言ってすごく素敵な工房でした。
アマチュア木工家の人とか見たら、地団駄踏んでうらやましがると思ったよ。

一緒に見学していた人たちからは

「今度何かあったらこっちにお願いしようか(笑)

なんて言われるしまつ。

Y社長、あんまり頑張らないでくださいよ。
僕の仕事がなくなってしまうじゃないですか・・・


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P1001332.jpg

「めがね置き」とでもいう物。

塗装の途中なので鼻はべっこになっています。

これがねぇ、けっこう苦戦してるのよ。

ある日、工房にお見えになったお客様が

「こんなもの作れますか?」

と持ってこられたのが、写真の「めがね置き」のオリジナル品。

別にタヌキじゃなくってもいいんだけど、なにせそれがとっても使いやすいらしい。

あちこち探したけれど、どうしても同じものがなくて・・・

と言う事でした。

で現物をお預かりして、例によって安請け合いしたのはよかったのだけど、
いざ製作にかかろうとして

「うぅ?ん、これは・・・ちょっと難しいぞ・・・」

何せ、本体に微妙な角度があり、めがねを入れる部分は掘り込まなくてはいけない。

P1001334.jpg
P1001336.jpg


「これ、どうやって作ったらいいんじゃ????」

お預かりした現物を、あっちから眺め、こっちから眺め

試しに木っ端を削ってサンプルを作ってみる。

「おおっ、わかった!なるほど!ふんふん・・・」
「よっしゃ、これでいこ」

で、なんとかかんとか形にして、ちょうどそこに居合わせた
アルバイトのY君に

「おい、ちょっとメガネかしてくれ」

僕はメガネを持っていないので、試しに置いてみるものがなかったのだ。

その後、お客様に見ていただき、微妙なところでやっぱりしっくりとこなくて
修正することに・・・

いろんなお仕事があるのです。ハイ。

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欲しいものは、あと5cm

5cmっても、身長じゃないよ。

そりゃ若い?ときは結構身長が低いことがコンプレックスだったりして
小学校のときはいつも前から2番目くらいやったもんね。

まぁ、さすがにこの年齢になると、高いところに手が届かないとき意外は
別に意識することないんやけど、実際は164.5cm(この0.5cmがにくいね)

で、身長を聞かれると、そこはさらっと

「165cmです。ええ、もうちょっと欲しいんですけどね」

とここで「0.5cm」サバを読む。


悲しいね

いやいや、身長の話じゃないって。

自動ガンナの削り幅の話。

この前、あんまりやりたくはなかったんだけど
やむを得ない事情により、しぶしぶベニヤを削ったんだわ。

すげぇ?音がしたよ。

「あぁ?、こりゃいっぺんに切れんようになるなぁ」

その後、試しに無垢材を削ってみたんだけど
案の定、ひどいことになってたよ。

で「めんどやなぁ」なんて言いながら、刃を交換します。

P1001329.jpg


うちの自動ガンナは万能機にくっついているタイプなんだけど
切削幅が450mmなのね。

万能機についているものでは結構大きいほうだと思うんだけど
あと5cm大きかったらとよく思うのうよ。

お世話になってる製材所には同じタイプのもので
500mm幅の自動ガンナがある。

どうしても、って時は材料を持っていってそこで削らせてもらう。

ほんと、この5cmの違いはでかいのよ。

まぁ、そんなことばっかり考えてるから機械が増えるのね。



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