脚 二題 |
2009-06-29 Mon 19:26
無垢材で作るテーブルなら
MASAKI工房 → http://masaki-koubou.com 今日は脚の日です。 まずはナラのテーブルの脚です。 ![]() 自動かんなで削って寸法を揃えます。 ![]() 胴付きを横切りで切ります。 ![]() 昇降盤を使ってホゾを取ります。 ![]() 貫を通す穴をあけたり、仕上げかんなをかけたり、面取りしたり・・・ 細かい作業が結構あります。 ![]() で、組み立て機に入れてしっかりと組みます。 (この組み立て機がちょー便利!これがないとひとつずつクランプかけないといけないもんね) ね、こうやって見るとあっという間に思えるよね。 でもそうじゃないのよぉ。 墨付け一つにしても、なんだかんだと時間がかかるし 機械のセッティングだとか、なんとか・・・ その合間にお客様が来られて接客してたり そのお客様が炬燵の脚を高くしたい、と言われたりして 「じゃ、ちょっとお伺いしますか?」ってなことになって ひとっ走りその炬燵を見に行ったり で、その炬燵にあうように延長脚を製作することになったり サイズを測るために既存の脚をその場で外して持って帰ったり・・・ その間、製作中のものは置き去りです。 なかなか進まないはずです・・・ね。 上の写真はもちろん今日一日分じゃありません。ここ数日分です。 で、脚をもう一題 これは桜です。 ![]() 角のみでホゾ穴を開けます。 ![]() ボンドを付けて組み立てます。 ![]() 組み立てたらこんな感じ。 真ん中の溝には天板裏の反り止め桟が入ります。 この座卓の脚はごつい材料をぜいたくに使って 脚だけでも結構重たいです。 製作の様子ばかりじゃつまらん! と思ったそこのあなた。 仕方がないので、サービスショット! ↓ ↓ ↓ ↓ ![]() これでなごんで下さい (そりゃ無理か!?) スポンサーサイト
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玉とは玉杢 |
2009-06-28 Sun 23:49
![]() 玉の話の続きを、と思いながらあっという間に一週間。 年を取るとなんでこう日が経つのが早いのかねぇ。 待っていただいているお客様には申し訳ないのだけど その日に出来るだけの仕事を、マイペースでやっているときは 本当に調子がよい。 以前、友人の知り合いのデザイナー?の話で 「私は納期のある仕事はしないんです」 って人の話を聞いたんだけど、その時は (おおっ?!!そりゃすげぇ、いろんな意味で) って思ってたんだけど、実際焦って仕事をしていると ろくな事ない。 ま、僕の場合は納期以前に、見通しが甘いとか ダブルブッキングとか、なんやらかんやら・・・ (いえ、そのときは行けると思うのよ。ほんとに) っと、玉の話でしたんね。 アサダの天板の脚にするために、桜の二寸板をばらして削ってたんだけど その元口の方にちょびっとだけど玉杢がでたのよ。 玉杢と言うのは木目の一種で、まるで玉が浮かび上がって見えるような杢のことです。 欅なんかの玉杢は有名ですが、これが一面に出た板などは 物によってはウン十万からもう一桁上のものもたまにあるくらい。 これ↓ ![]() 写真じゃわからんね。 で、桜の玉杢なんて見たことなかったから お手伝い職人のO君に 「なぁなぁ、これ見てみ、玉や玉」 「えっ、ホントですね。こんなん初めて見ましたわ」 「いや、おれも初めて見たよ」 なんて言いながら、加工しました。 で、残念ながらこの部材は脚の天板裏側に来るほうなので どっちにしろ完成してもほとんど見えません。 作ってる人間のささやかな楽しみって感じですかね。 |
玉が出た! |
2009-06-21 Sun 23:37
「いやぁ、ここんとこ絶好調ですわ」
こんばんわ。MASAKI工房です。 今日はアサダのテーブルの天板を接ぎ合せました。 二枚接ぎの天板なのですが、それぞれの板は先日アラッと自動ガンナで厚みをそろえておいたので、今日は正寸まで削って、まずは接ぎ面の加工です。 接ぎ面とは、そのままですが接ぎ合わせる面のことです。 二枚の板の側面になるのですが、これがきれいに削れていないと 接ぎ合わせたときに隙間が出来たり、表面が接ぎ面で折れたようになり (この表現はちょっと分かりにくいかと思いますが、ご勘弁) 天板としてはちょっと・・・ってことになります。 で。接ぎ面なのですが基本的には手押しがんなでとります。 こんな感じ ↓ ![]() このアサダの板なんですが、なにせ重い! 何度か手押しがんなを往復するのですが、厚みが55mmもあるので 1回持ち上げるたびに「おりゃ!!」っと気合を入れます。 二枚の板の接ぎ面が取れたら、合わせて軽くクランプをかけて見ます。 このときに隙間が出なければおっけいです。 次に接ぎ面にビスケットジョイントのための溝を切ります。 ![]() ボンドは硬化剤を使う2液性の強力タイプ。 こう気温が高くなってくると、混ぜ合わせてから接ぎ合わせるまで 時間との戦いです。 ![]() キッチン用のデジタル計りを使って計量し、紙コップの中で混ぜ合わせます。 この紙コップ、なかなか便利です。(オイル塗るときとかにも使ってます) ![]() (写真は仮クランプをかけているところです) 天板の接ぎ合わせが完了して、まだ余力があったので 反り止め桟の加工も行いましたが・・・ ![]() ここで玉が出たんです。 ですが、玉の話は次回のネタにとっときますね。 (実は眠たくなってきたので、また今度ってことで・・・) でわでわ |
ナラの一枚板テーブル |
2009-06-20 Sat 21:00
![]() この日はナラの一枚板テーブルに反り止めの蟻桟を入れました。 この一枚板は幅80cmの大物ですが、二度に分けて製材所ですり直しをしてきました。 で、二回目のすり直しのあと、すぐに反り止めを入れたいので 製材所から帰ってきた後、その日のうちに裏面だけでも仕上ます。 ここんとこ気温が高いので、カンナがけは汗だくです。 で、この日は結局反り止め加工まで出来ずに、裏面だけ仕上て 毛布をかけて終了です。 翌日、朝から天板の裏面に墨をしてルーターを使い蟻溝を切ります。 そこへ、用意しておいた蟻桟を差し込みます。 ![]() 何度かこのブログでも書いていますが、この加工はきつくても甘くてもいけないので 結構神経を使います。 (このキツさ加減は言葉では説明できません。もう何度もトライして 体で?覚えるしかないのです。始めの頃はよく失敗しました) でも、この反り止めを叩き込んで、天板と「ミッチャァ?!」って吸い付くような感じでおさまると 「っしゃぁ?!!」ってなるんです。 で、最後は桟の入り口にフタをして反り止め加工の出来上がりです。 ![]() この後、天板の表面を仕上て脚の加工に入ります。 (ナラはほんとしっかりとした材で、安心して「まかせた!」って肩をたたきたくなる様な材です) |
動画だよ |
2009-06-18 Thu 17:53
今日は動画のサービスだよ!
手押しがんなで平面と直角を出しています。 この機械は刃がむき出しでしかも高速で回転しているため とっても危険です。 ほんとはカバーがあるのですが、中古で購入した時点で カバーが無かったのでそのままです。 木工を始めた頃、こいつに二回指を撥ねられました。 (ほんの先っちょだけど) 二回目に病院に行ったときは 「ちょうど一年前にも同じような怪我で来とるね」 と言われ、どうやら一年前の一日違いで同じ怪我をしたようです。 職人さんの中には怪我自慢みたいな話をする人もいますが 怪我はどう考えてもカッコ良くはないです。 当然めちゃくちゃ痛いし、家族やお客様に迷惑かけるし 何よりやっぱり不注意とかやるべき安全策をしなかったりとか プロとしては恥ずかしいことだと思います。 (でも細かい怪我はしょっちゅうだけどね) (そんな怪我は後から考えればなるべくしてなったんやなぁ、って思うことが多いです) (疲れがひどかったり、焦ってたり・・・体調管理も大切です) そんなことを何より強烈に教えてくれた手押しがんなです。 今日も頑張って働いてくれてます。 |
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2009-06-11 Thu 18:55
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| 今日のMASAKI工房 |
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